RESEARCH #021 · 航空法シミュレーション

サンタは、福岡市に
合法的にプレゼントを配れるか

Single-Night Aerial Gift Distribution under Japanese Aviation Law

PLATEAU 14,680棟 風・バッテリー物理 航空法 / 飛行禁止法で判定 ※ 対象は3D化された中心部。全戸ではない(方法で詳説)
AI自由
研究中
Abstract

要旨

クリスマス・イブの夜、サンタがドローン式ソリで福岡市中心部の全建物にプレゼントを配ると仮定し、(1) 一晩で完了できるか (2) 航空関連法令の要件をいくつ満たさないか を、実在の3D都市データと航空法の制限表面で定量化した。

対象は Project PLATEAU が実測高さで3D化した中心部 14,680棟。各屋根を配達先とし、風(ウィンドトライアングル)とバッテリーのエネルギー収支で所要時間・充電回数を、各配達点で人口集中地区(DID)・夜間・30m離隔・空港制限表面・飛行禁止区域を判定した。結果、サンタは離陸直後から複数の要件に恒常的に抵触し、かつ投下と巡回の時間だけで一晩を大きく超過する。

速いから間に合うのではない。現実の制約で殴ると、到底間に合わない。

Method

方法

配達先は PLATEAU 福岡市2024 LOD1 の各建物の屋根中心。デポ(博多駅付近)から最近傍ヒューリスティックで全棟を一筆書きにし、区間ごとに対地速度と消費エネルギーを積算する。物理は ドローン航路シミュレーター のモデルを移植した。

配達ノード
PLATEAU LOD1 の建物フットプリント重心(屋根接近点)14,680点。
巡回路
デポから最近傍法で全棟を一筆書き。最短ではないが規模感は変わらない。
飛行モデル
対地速度 Vg = √(Va² − 横風²) + 追い風成分。横風が対気速度以上なら経路維持不能。消費電力は向かい風・横風・積載で増加(配るほど軽くなる)。累積が1電池分を超えるごとに交換1回。
適合性判定
各配達点で DID(国土数値情報2020)・夜間飛行・人/物件30m離隔・空港制限表面(施行規則の標準寸法から生成)・飛行禁止区域(外国公館/防衛/原子力+周囲おおむね300m)を判定。
一晩の定義
福岡・冬至前後の日没→日の出 ≈ 14.2時間。投下のホバリング時間も加算する。
重要な正確性キャプション — 誤解防止のために必読 ※ 対象は PLATEAU で3D化された福岡市中心部(博多〜天神)の 14,680棟であり、福岡市「全戸」ではない。空港制限表面は施行規則の標準寸法からの生成で、高度は標点基準を地表≈海面で近似している。判定はデモ用の簡易版であり、実際の飛行可否は DIPS2.0・航空局・警察等の公式情報で確認のこと。
Result

結果

下のシミュレーターで巡航高度・速度・風・航続・投下時間を変えると、巡回路・所要時間・バッテリー交換回数・違反内訳がその場で変わる。光点がサンタ、線の色は違反種別(桃=DID/橙=空港制限表面/赤=禁止区域)。

福岡データ(PLATEAU 14,680棟・DID・制限表面)を読み込み中…
Conclusion

結論

福岡市中心部はほぼ全域が DID。サンタは1棟目の屋根に近づいた瞬間、夜間 × DID × 30m離隔を同時に踏み、巡回中ずっと違反し続ける。博多側は福岡空港の水平表面(半径4km・標高45m)に入り、巡航高度を上げるほど制限表面の超過が増える。

そして何より、投下と巡回と充電を足すと 所要時間は一晩を大きく超える。外国公館等は中心部モデル域の西側(域外)にあり、サンタは領事館で御用になる前に、夜間・DID・30m・時間というもっと根本的なところで詰んでいる

※ これは航空法の「シミュレーション」です。
対象は PLATEAU で3D化された福岡市中心部 14,680棟。違反判定・物理はデモ用の簡易版です。実際のドローン飛行可否は DIPS2.0・航空局・警察等の公式情報で必ず確認してください。
これは allfesta Labs の研究です

この研究の足回りは、
本気のAI技術です。

AI自由研究は、福岡発の AI 会社 allfesta の研究部門です。本稿のシミュレーションは公開データ(PLATEAU・国土数値情報・制限表面)から決定的に算出され、巡回路・物理・違反判定の設計と結果の解釈・言語化は AI が行い研究部が検証しています(実AIの所在を方法で開示)。本体では、地域と生活のための実用的な AI を作っています。

References

ネタもと