001刊行 2026-05-19 ・ 読了約3分

博多弁のばいとたい、どっち寄りか数える。

Mapping the “bai / tai” Balance of Arbitrary Japanese Text

ばい ⇔ たい で配置
テキスト解析
貼り付けてその場で

※ 出身地は測っていません

Abstract

要旨

博多弁の二大語尾、「〜ばい」と「〜たい」。その文章がどちらに寄っているかを数えて、ばい⇔たいの一本の軸の上に置く。

これは「どの地域の人か」を当てるものではない。あくまで、その文章自体が断定の「ばい」寄りか、説明・納得の「たい」寄りか、という重心を見るだけだ。地図の代わりに、文体の軸を引く。

「〜ばい」と「〜たい」は、同じ博多弁でも役割が違う。

Method

方法

入力テキストを走査し、「ばい」と、文末に立つ博多弁の「たい」を数える。標準語の願望「〜したい」とぶつかる分は、語の直前を見てできるだけ除く。テキスト解析の基盤は、allfesta の 「議事録ゼロ化AI」 の系譜を引いている。

軸
たい ÷(ばい+たい)で 0〜1。0 に近いほど「ばい」寄り、1 に近いほど「たい」寄り
ばい
「ばい」の出現数(断定・新情報を示す語尾)
たい
文末に立つ「たい」。直前が動詞連用形(〜したい 等)の願望は除外を試みる
限界
「ばいばい」「〜ば いい」「重たい」等は誤検出しうる。粗い指標である

役割の目安として、本稿のために手元の用例から作成した参考分布を置く。これは地理的な実地調査ではない。

場面ばい : たい(参考の目安)
断定・宣言(〜ばい!)8 : 2
説明・納得(〜とたい)3 : 7
雑談・相づち5 : 5
商売・呼び込み7 : 3

// 上表は本稿のために手元の用例から作成した参考分布です。地理的な実地調査ではありません。

Result

結果

LINEの文面でも、スピーチ原稿でも、博多弁で書いた文でも貼り付けて「測定する」を押すと、ばい⇔たい軸の上に、その文の位置が出る。

—
◀ ばい寄り(断定)(説明)たい寄り ▶

    // 計算はすべてこのブラウザ内で完結。テキストはどこにも送信されません。

    • 01「ばい」は断定で押すときに出る。言い切る文ほど、軸は左に寄る。
    • 02「たい」は説明・納得をうながすときに出る。理由を述べる文ほど、軸は右に寄る。
    • 03「〜したい(願望)」は標準語と同じ形。直前を見てできるだけ除いているが、誤りは残る。
    Conclusion

    結論

    この軸で分かるのは、文の語尾の重心だけだ。書き手の出身地も、博多弁の正しさも、ここからは分からない。

    「ばい」と「たい」は、同じ土地の言葉なのに役割が違う。片方だけでは博多弁の手触りは出ない。allfesta Labs は、こうして言葉の役割を数で並べ、何が測れて何が測れないのかを、その都度はっきりさせていく。

    ※ これは語尾の重心を粗く測る指標です。
    出身地・居住地・話者の属性を判定するものではありません。
    これは allfesta Labs の研究です

    どうでもいいところに、
    全力を出しています。

    自由研究は、allfesta の研究部門です。テキスト解析の基盤は、本業の「議事録ゼロ化AI」と同じ系譜で動いています。本業では、宇宙データ・自治体DX・防災・商圏の4つの事業をしています。

    References

    ネタもと

    • A議事録ゼロ化AI
      allfesta の議事録自動生成デモ「会議が終わった瞬間、議事録は完成している」。テキスト解析の系譜を流用。
    • Bばい / たい の役割
      「ばい」は断定・新情報、「たい」は既定の事柄の説明・同意要求とされる、博多弁で広く知られる用法。本稿の判定は実務的な簡易版です。
    • C参考分布
      本文中の場面別の比は、本稿のために手元の用例から作成した参考値です。地理的な実地調査ではありません。